本物をつくるー建築現場から Vol.007

2019年06月06日

『大工の自覚』は、やってみせることから

企業内訓練校「土屋アーキテクチュアカレッジ」を修了した大工職人による責任施工。ベテランから若手までの確実な技術の継承。土屋ホームの住まいが常に高品質な理由がここにもあります。その技術者たちに「本物づくり」にかける思いを聞きます。

今年の夏は7月上旬から、札幌市中央区の現場を担当。施工の指揮を執りながら、アーキテクチュアカレッジの15期から18期卒業生、20代の5人を預かって指導しています。作業は順調に進み、この日は下地材の上に床材を貼り付ける仕上げの段階へ。手本を見せる師匠に続いて、工具を手に黙々と仕事をする弟子の姿。ピンと張りつめた空気が走ります。

  • 右から池田悠人、田野耕輔、小泉孝宏、根市昭彦指導員、成田宏明、上川聖也。

「仕事は見て覚えろ」というメッセージは、大工の卵たちにしっかり伝わっています。ある若者は、ミスをしたときに厳しい叱責はなかったものの、それだけ工程が遅れたことから、施工に携わる者の責任を痛感したといいます。さらに、指導員が「大工の目」をもって現場に臨んでいるということも学んだと。その「大工の目」とは、自分の仕事に集中していないから、全体と細部に絶えず気を配っている姿です。

  • 言葉少なく厳しい指導者の一面。父親のような存在に見える時もある。

いつも見守ってくれている父親のような存在と感じている若者もいます。「自分の性格を分かった上で指導してくれている」と。それぞれの個性を尊重していることが弟子たちにも伝わっているのです。
多くを語らなくても、「お客さまが一生涯にわたって住まう大切な家をつくるのだという、大工の自覚を持ってもらいたい」と、根市指導員は言います。

  • 専用クギをタッカーで打ちつけて、玄関ホールに床材を貼り付ける。

40歳過ぎてから大工に転身した父親の姿を見て、同じ道へ。いま、その背中を見て育った弟子たちが、「大工の自覚」を胸に、己の道を歩み始めています。

根市昭彦指導員(親方)
北海道留萌市出身
職業訓練校を経て羽幌の工務店に就職。平成2年土屋ホーム入社、アーキテクノへ。10年ほど前から指導員として後進の指導に当たる。「仕事は見て覚えろ」という職人らしい指導だが、目配り・気配りの人でもある。

土屋グループの技能集団・アーキテクノの技能士は、施主のお客さまに喜んでいただきたいという思いを胸に毎日、現場に立っています。 ですから施主さまには、いつでも施工現場に足を運んで、マイホームが完成するまでの工程をご覧いただきたいと考えています。