本物をつくるー建築現場から Vol.027

2019年06月06日

道具の手入れを通して、職人の姿勢と心を整える

企業内訓練校「土屋アーキテクチュアカレッジ」を修了した大工職人による責任施工。ベテランから若手までの確実な技術の継承。土屋ホームの住まいが常に高品質な理由がここにもあります。その技術者たちに「本物づくり」にかける思いを聞きます。

ですから、土屋グループの技能士たちは、愛用の道具の管理を怠りません。手入れの詰めが甘いと、素人目には分からない、仕上がりの微妙なところに影響がでるからです。鳴海職長も、「だれよりも丁寧に、念入りに手入れしている」と自負しています。

例えば、和室などの細かい造作を行うときに使う鑿。鳴海職長は毎日、数時間かけて愛用の鑿の刃を研ぎます。砥石に当てた刃先に意識を集中して無心に研ぐ。研ぎ上がりの状態を、刃先に当てた指紋の感覚で確かめる。この繰り返しは、自身と向き合い、職人としての姿勢や心を整える作業のようでもあるといいます。

技能士にとっては命ともいえる大工道具。土屋アーキテクチュアカレッジでは入学した学生にまず、大工道具の使い方と管理の仕方を徹底して教えます。3期生の鳴海職長も、その時の教えを実践し続け二十余年。現場実習に出た頃には刃先から首まで6センチもあった愛用の鑿も、今では5ミリほどの長さに。

その長い年月の間に鳴海職長が経験した現場は、札幌での修行の後に仙台と長野、北海道では根室、北見、室蘭。再び仙台での3年間の後に一昨年末に北海道に戻ってからは、12期の後輩・紺野慎技能士(34)とチームを組んで札幌圏の現場を担当しています。三重県や福島県などへの出張を含めると、鳴海職長はだれよりも多くの地域の現場を経験している棟梁の一人といえるでしょう。

鳴海昭人 職長(棟梁)
北海道松前町出身/土屋アーキテクチュアカレッジ3期生。大工職人を志し高校卒業後アーキテクチュアカレッジへ。札幌での修行の後、20代半ばで異動となった宮城県を皮切りに、長野県や北海道の各支店の現場を経験。北海道北見市に勤務していた20代後半に棟梁となる。再び宮城県での勤務の後、一昨年末に札幌圏の現場へ。一級技能士。

土屋グループの技能集団・アーキテクノの技能士は、施主のお客さまに喜んでいただきたいという思いを胸に毎日、現場に立っています。 ですから施主さまには、いつでも施工現場に足を運んで、マイホームが完成するまでの工程をご覧いただきたいと考えています。